【家族愛】妻のリクエストと、二人の「相棒」。45歳、親父の心の凡事徹底

家族愛

2月13日。妻がまたひとつ、歳を重ねました。 当日は仕事の波に飲まれ、十分なお祝いができませんでしたが、 昨日、ようやく「お父さん」「夫」としての任務を果たしてきました。

妻からのリクエストは、至ってシンプル。 「美味しいケーキと、煎餅の詰め合わせ」 長年連れ添ってきたからこそ分かる、飾らない、でも確かな「彼女の正解」です。


高2の娘とLINE、中1の息子と買い出し

この任務を遂行するにあたり、私には二人の頼もしい相棒がいました。 高2の娘と、中1の息子です。

部活で不在の娘とは、LINEで連携。 「お母さん、あのお店のあのケーキがいいって言ってたよ」 「煎餅は、こっちのセットの方が喜びそう」 女子高生の鋭い観察眼とリサーチ力に、私はただただ頷くばかり。

一方で、中1の息子とは二人で買い物へ。 「お父さん、こっちの方が美味しそうだよ」 「お父さん、これはちょっと渋すぎない?」 息子にリードされながら、妻の笑顔を想像して商品を選ぶ。 それは、会社でのどんな会議よりも真剣で、温かい時間でした。


会社では「押す」、家庭では「聞く」

この誕生日準備を通じて、私はふと自分を振り返りました。 会社での私と、家での私の「マネジメント」の違いについてです。

20数年のキャリアを積み、マネジメント層にいる会社での私は、 立場上、どうしても「自分の意見を押し出す場面」が多くなります。 それが仕事だと、どこかで割り切っている自分もいます。

しかし、一歩家に帰り、「お父さん」という役割に戻った時、 私は自然と、子供たちの意見を何よりも大切にしていることに気づきました。


「一緒に選ぶ」という共体験と、息子の成長

今回、特に印象深かったのは、中1の息子との買い出しでの一幕です。

同じような煎餅の詰め合わせを前に、どちらにするか迷っていた時。 息子が商品を手に取り、内容量と金額をじっと見比べていました。 「お父さん、こっちの方が枚数も多いし、1枚あたりの単価が安いからお得だよ」

算数的な計算だけでなく、限られた予算(私の財布ですが)の中で「より良い選択」をしようとする姿勢。 会社で言えば、コストパフォーマンスを意識した「賢い発注」そのものです。 結果、私たちは納得して「お得な方」を選択することができました。

「お父さんの手伝い」をしていたはずの息子が、いつの間にか一歩踏み込んで、自分で考えて判断を下している。 そんな彼の成長を間近で見られたことも、私にとっては嬉しい「誕生日プレゼント」のお裾分けでした。


「中高生を巻き込むチーム運営」3つのコツ

今回、思春期を迎えた子供たちと協力して「妻の誕生日」というミッションを遂行した中で、私が再確認した「役立つポイント」を3つにまとめました。

もし、かつての私のように「子供との距離感や、巻き込み方に悩んでいる」お父さんがいれば、ぜひ試してみてください。

① 「正解」を教えるのではなく「リサーチ」を任せる

中高生は、自分が必要とされていると感じた時に驚くほどの力を発揮します。「これを選んで」と指示するのではなく、「お母さんが一番喜ぶものを教えてほしい」と、彼らの観察眼を頼りにすること。これで、子供は「お父さんの手伝い」ではなく「プロジェクトの主役」に変わります。

② 娘とのLINEで見つけた「非対称なスピード感」

部活で忙しい高2の娘とは、プレゼントの相談をLINEで進めました。 そこで私が意識したのは、**「非対称なスピード感」**という心地よいルールです。

会社でのコミュニケーションは、スピードこそが正義。 即レスを求め、即レスで返すのが当たり前です。 しかし、思春期を生きる娘の世界は、部活や勉強、友人関係で秒刻みに動いています。

  • 娘からの返信: 彼女のペースを尊重し、数時間後でも、夜遅くでも「いつでもいい」と構える。
  • 私からの返信: 彼女から連絡が来たときは、一人の「相棒」として最優先で、感謝を込めて即レスを返す。

こちらからは急かさないけれど、相手が求めたときは全力で応える。 この「非対称なスピード」こそが、今の私と娘を繋ぐ、絶妙な距離感であることに気づきました。

【気づきのメモ】 相手の時間を奪わず、自分の誠実さだけを即座に差し出す。 会社でのマネジメントでも、実はこの「非対称さ」が部下との信頼を築く鍵になるのかもしれません。

③ 「一緒に選ぶ」というプロセスで判断を任せてみる

中1の息子との買い物でも、もうひとつの「気づき」がありました。 同じような煎餅の詰め合わせを前に、息子がじっと金額と内容量を見比べていたのです。

「お父さん、こっちの方が1枚あたりの単価が安いから、お得だよ」

ただの買い物のお手伝いではなく、予算の中で最善を選ぼうとする「当事者意識」。 会社で言えば、コスト意識を持った立派なプロジェクトメンバーです。 私の意見を押し付けるのではなく、彼の計算を信じて「よし、こっちにしよう」と決める。

「お父さん、いい買い物ができたね」

そう言って笑う息子の横顔に、またひとつ、頼もしい成長の跡を見つけることができました。


まとめ:人生の折り返し、学びは足元に

45歳。人生の折り返し地点。 会社では「教える立場」が増えますが、家庭では「教わる立場」に回ることも、また一興です。

「今さら、子供に教わるなんて」とプライドを張る時期は、もう過ぎました。 「今から、家族の声に耳を澄ませていこう」 そう思えるだけで、見える景色は変わります。

リクエスト通りのケーキと煎餅。 それを囲んで笑う妻と、作戦を共にした子供たち。 「お父さん、お疲れ様」という言葉が、今の私にとって最高の報酬です。

会社に依存せず、自立して家族を守る力をつける。 その旅路の土台にあるのは、こうした「小さな対話」の積み重ねなのだと、改めて心に刻んだ誕生日になりました。

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