40代からの再起動|「凡事徹底」が最強の武器になる。私が「即レス」に心を込める理由

仕事観

40代、50代。キャリアを重ねてくると、私たちはつい「大きな成果」や「派手なスキル」を追い求めてしまいがちです。しかし、周囲を見渡したとき、本当に信頼され、長く活躍し続けている人は、実は特別なことなどしていないことに気づきます。

彼らが共通して持っているのは、**「凡事徹底(ぼんじてってい)」**の精神です。

「当たり前のことを、誰にも真似できないほど徹底的にやる」

この記事では、私が45歳という「人生の折り返し地点」で改めて向き合っている凡事徹底の真価と、具体的に実践している「即レス」の流儀についてお話しします。


1. 凡事徹底とは何か?──一流が大切にする「土台」

まず、この言葉の定義を確認しておきましょう。

  • 凡事:挨拶、整理整頓、時間を守る、約束を果たすといった、日常の当たり前のこと。
  • 徹底:それを中途半端にせず、最後までやり抜くこと。

京セラ創業者の稲盛和夫氏や、パナソニック創業者の松下幸之助氏も、この「当たり前の徹底」を何よりも重んじました。

なぜなら、足元の小さな石を拾えない人に、大きな山は動かせないからです。40代になると、仕事の進め方は自己流になり、つい「当たり前」を疎かにしがちです。だからこそ、今一度この土台を固め直すことに、計り知れない価値があるのです。


2. 私の凡事徹底:なぜ「即レス」という速さにこだわるのか

私が仕事において、最も大切にしている凡事徹底は**「レスポンスの速さ」**です。

40代以上のベテラン層は、経験がある分、確認に時間をかけたり、慎重になりすぎて回答が遅くなったりする傾向があります。しかし、私はあえてそこに抗い、「爆速のレスポンス」を信条としています。

「速さ」は、相手への一番の誠実さである

相手がメールやチャットを送ってくる時、その裏には必ず「解決したい課題」や「小さな不安」があります。返信が1日遅れるごとに、相手の不安は増幅していきます。

たとえ完璧な回答ができなくても、**「確認しました。詳細は〇時までにお送りします」**という一報を数分以内に入れる。これだけで、相手は「自分のボールが受け取られた」という圧倒的な安心感を得ます。この安心感の積み重ねこそが、揺るがない信頼関係へと変わっていくのです。

3. 「効率」と「体温」のバランス──辞書登録と手打ちの使い分け

即レスを徹底しようとすると、どうしても効率化が求められます。ここで私は、**「デジタルな効率」と「アナログな心」**を明確に使い分けるようにしています。

辞書登録は「道具」として徹底活用する

私は、PCやスマホの「辞書登録(ユーザー辞書)」をフル活用しています。

  • 「おせ」→「お世話になっております。おりかえしの〇〇です。」
  • 「めー」→「(自分のメールアドレス)」
  • 「じゅう」→「(会社の住所)」

こうした定型的な情報は、一瞬で呼び出せるようにしています。速さを担保するためには、こうしたツールの活用は欠かせません。

挨拶と結びは、あえて「手打ち」する理由

しかし、ここからが私の「凡事徹底」のこだわりです。 メール冒頭の挨拶や、最後の一文である**「よろしくお願いいたします」だけは、あえて辞書登録を使わず、その都度キーボードを叩いて入力しています。**

なぜか。それは、そこに**「温度」を乗せたいから**です。

よく、メールの署名機能(ひな型)で、最後の一文に自動で「よろしくお願いします」が入るように設定している人がいます。しかし、やり取りの流れによっては、その「よろしくお願いします」がひどく不自然で、心がこもっていないように感じる瞬間があります。

「一体、何をお願いされたのだろう?」と違和感を覚えるようなメールを受け取ったことはありませんか?

事務的に処理された言葉は、相手に透けて見えます。だからこそ、私は最後の一文を打つ数秒間、相手の顔を思い浮かべながらタイピングします。この数秒の「手間」こそが、凡事徹底における「徹底」の部分だと考えているのです。


4. 「できてるつもり」が一番の落とし穴

凡事徹底の恐ろしいところは、誰もが「自分はできている」と思い込んでしまうことです。

  • 挨拶はしている(つもり)
  • 時間は守っている(つもり)
  • 相手の話は聞いている(つもり)

しかし、「徹底」とは、自分基準ではなく「相手がどう感じたか」がすべてです。

机を「そこそこ片付けた」つもりでも、他人から見れば雑多かもしれません。挨拶をしたつもりでも、相手に届いていなければ無害な独り言と同じです。

私は定期的に、「自分のレスポンスは本当に相手を助けているか?」「今のメールは作業になっていなかったか?」と自問自答するようにしています。この「内省」をセットにすることで、凡事徹底は単なる習慣を超え、自分を磨く「修行」へと昇華されます。


5. 続けることで、差が「見える化」される

凡事徹底に、即効性のある魔法はありません。今日、即レスをしたからといって、明日、大きな契約が取れるわけではないでしょう。

しかし、これを1年、3年、5年と続けると、周囲との差は「目に見える形」で現れます。

  • 同じスキルを持っていても、なぜかあなたにだけ相談が来る。
  • トラブルが起きても、なぜかあなただけは周囲に助けられる。
  • 「〇〇さんなら、どんな時でも裏切らない」という、お金では買えない信用貯金が貯まっている。

才能や学歴、特別な人脈がなくても、「当たり前を誰よりもやる」だけで、私たちは人生の後半戦を、より自由で、より力強く歩んでいくことができるのです。


まとめ:一流は「当たり前」をなめない

凡事徹底は、派手さもなければ、SNS映えもしません。 しかし、社会という荒波の中で、最後に自分を支えてくれるのは、日々の地味な積み重ねだけです。

「昨日の自分に勝つために、今日の当たり前を丁寧に。」

今日、あなたが打つ一通のメール。その最後の一文に、ほんの少しだけ心を込めて手打ちをしてみる。そんな小さな一歩から、あなたの「人生の第2幕」は静かに、そして確実に輝き始めます。

今日の問い: あなたが今日、あえて「手間」をかけて伝えたい言葉は何ですか?

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