「自分はもっと、スマートにこなせるはずだった」
40代半ば。20年以上のキャリアを積み、組織の中ではそれなりの責任ある立場。そんな私が、ブログという新しい世界に飛び込んで最初に突きつけられたのは、**「圧倒的な無力感」**でした。
仕事では当たり前にできていたことが、ここでは通用しない。 今回は、私がブログ運営で直面している泥臭い試行錯誤と、それを乗り越えるために不可欠だった「プライドの断捨離」についてお話しします。
1. 閲覧数「ゼロ」が教えてくれたこと
意気揚々とブログを開設し、何時間もかけて書き上げた記事。 「きっと誰かの役に立つはずだ」と期待を込めて公開ボタンを押しましたが、翌朝の管理画面に並んでいたのは、非情なまでの**「閲覧数:0」**という数字でした。
仕事であれば、資料を出せば誰かが読み、発言すれば誰かが反応してくれます。しかし、ネットの海において、私はただの「名もなき初心者」に過ぎません。
「自分の経験には価値がないのだろうか?」 「やり方が間違っているのか?」
レビューもつかず、誰にも読まれない画面を前に、45歳のプライドはボロボロになりました。かつての肩書きや実績という「鎧」が重ければ重いほど、この現実に着地した時の衝撃は大きかったのです。
2. 試行錯誤という名の「1.01の法則」
閲覧数が伸びない日々の中で、私は暗闇の中を彷徨うような試行錯誤を繰り返しています。
- タイトルはどうすればクリックされるのか?
- 読みやすい改行のタイミングは?
- そもそも、自分の伝えたいことは独りよがりになっていないか?
正直に言えば、毎日が不安です。正解が見えず、昨日やったことが今日には「間違いだった」と気づくこともあります。
しかし、ここで立ち止まってしまえば、数字は一生「0」のままです。 私が大切にしている**「1.01の法則」**。毎日0.01だけ改善し続けるというこの考え方は、実はこうした「手応えのない時期」にこそ真価を発揮します。
「今日はタイトルを少し変えてみた(+0.01)」 「今日は一箇所だけ画像を工夫した(+0.01)」
この微差の積み上げが、いつか大きな変化に繋がると信じて、今はただ「凡事徹底」の精神でキーボードを叩いています。
3. 「教えを乞う」という最強の武器
プライドを捨てることで得られた最大のメリットは、**「素直に学べるようになったこと」**です。
20代の若いインフルエンサーが書いたノウハウを貪り読み、わからない用語があれば即座に検索する。かつての自分なら「若造が何を」と斜に構えていたかもしれませんが、今の私にはそんなプライドは邪魔なだけです。
「新しい分野では、自分はまだ幼稚園児と同じだ」
そう自分を定義し直した瞬間、不思議なことに心が軽くなりました。 閲覧数が伸びないことを「失敗」と捉えるのではなく、「まだ伸びしろがあるというデータ」だと捉え直す。このマインドセットの切り替えこそが、40代からの再起動における最大の技術です。
4. 鎧を脱いだ後に、残るもの
かつての役職や、動かした予算の額。それらは確かに素晴らしい実績ですが、新しい挑戦においては、時に足を引っ張る「重り」になります。
鎧を脱ぎ捨てて、等身大の自分になった時に残るもの。 それは、**「何度でも試行錯誤を繰り返せる、しなやかな精神」**です。
閲覧数はまだ少ないかもしれません。でも、悩みながらも一歩ずつ改善を続ける今の自分の方が、組織の看板に守られていた頃よりも、ずっと「自分の人生を生きている」という実感があります。
まとめ:身軽になった人から、遠くへ行ける
人生の後半戦。私たちが手に入れるべきは、より重い鎧ではなく、どこへでも飛んでいける「軽い靴」ではないでしょうか。
過去の自分を否定する必要はありません。ただ、「あの時はあの時、今は今」と、そっとクローゼットに仕舞い込むだけでいいのです。
「実績ゼロの自分、最高じゃないか。ここから何にでもなれる。」
そう思えた瞬間、あなたの再起動は、本当の意味で始まります。 さあ、重い鎧を脱ぎ捨てて、新しい景色を一緒に見に行きませんか。

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