「暑さ寒さも彼岸まで」って聞いたことありますか?
これは昔から日本にあることわざで、「どんなに暑くても寒くても、お彼岸を過ぎれば少しずつ楽になるよ」という意味です。
たしかに、真夏のジリジリした暑さも9月の秋分ごろには落ち着くし、真冬の底冷えする寒さも3月の春分ごろには和らいできます。
昔の人はそれを体で感じて、この言葉を残したようです。
改めて、このことわざの意味や背景、そして現代でも役立つちょっとした豆知識を紹介しようと思います。
そもそも「お彼岸」ってなに?
お彼岸(ひがん)は、春分と秋分の前後7日間のことです。
・春のお彼岸 → 3月の春分を中心に7日間
・秋のお彼岸 → 9月の秋分を中心に7日間
この時期は昼と夜の長さがほとんど同じになります。
昔の人にとっては「季節の区切り」みたいなタイミング。
だから、「この時期を過ぎたら季節も変わる」という感覚が自然に生まれたんです!
昔の人の知恵がつまったことわざ
「暑さ寒さも彼岸まで」は、単なる気温の話じゃなくて、暮らしのリズムの目安でもありました。
• 春のお彼岸 → そろそろ農作業を始める合図
• 秋のお彼岸 → 収穫が終わって感謝をするタイミング
お墓参りの習慣が残っているのも、この時期に「自然や先祖に感謝する」気持ちが重なったからなんですね。
つまり、自然の移り変わりと、人の生活や気持ちがうまくリンクしていたのです。
本当に彼岸を過ぎると気候は変わる?
「ことわざって本当に当たってるの?」と思う人もいるかもしれません。
でも実際、気象データを見ても、彼岸の頃を境に気温はガクッと変わっていきます。
• 8月は真夏日が続くけど、9月の秋分を過ぎれば朝晩が涼しくなる。
• 2月は一年で一番寒いけど、3月の春分を過ぎれば日差しも強くなり、寒さが和らぐ。
つまり、「彼岸までが我慢どき」というのは、今の科学的なデータでも裏づけられているんです。
昔の人の感覚って、ほんと鋭い!!
今の暮らしにどう活かす?
ことわざを聞いて「へえ~」で終わらせるのはもったいないです。
「暑さ寒さも彼岸まで」は、現代の生活でも役立ちます。
ちょっとした工夫で、毎日が過ごしやすくなります。
人生にも当てはまる「彼岸まで」
実はこのことわざ、気候だけじゃなくて人生のヒントにもなります。
どんなに辛いことでも、ずっとは続かない。
「今は暑さ(または寒さ)のピークだけど、やがて必ず和らぐ」と考えると、気持ちがラクになります。
テスト勉強がしんどいときも、部活の練習がキツいときも、人間関係に疲れたときも、こう思えば少し頑張れるかもしれません。
昔の人は、自然の変化から「大変さには終わりがある」という知恵を学んでいたんですね。
人生にも当てはまる「彼岸まで」
~まとめ~ 人生に役立つ豆知識
「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉には、
• 季節の変化をつかむ知恵
• 暮らしのリズムを整えるヒント
• 「大変なこともいつか終わる」という人生の教訓
こんな3つの要素がつまっています。
そして最後に豆知識をひとつ。
「お彼岸」という言葉の由来は、仏教の「彼岸=悟りの世界」から来ています。
つまり、「困難を乗り越えて、心が落ち着く場所にたどり着く」という意味もあるんです。
だから「暑さ寒さも彼岸まで」は、ただの天気の話ではなく、
「どんなに苦しくても、必ずラクになるときが来るよ」というメッセージでもあるんですね。
次に暑さや寒さで「もう無理!」と思ったら、この言葉を思い出してみてください。きっと少し気持ちが軽くなるはずです。


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